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2017年10月05日

【知 識】新潮社とヤフー 雑誌とWEBで小説の同時連載をスタート


新潮社とヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)は、「新しい読書体験」の提供を目指して、新たなプロジェクトをスタートした。

2017年9月7日より9ヵ月にわたって、日本でも最も歴史ある月刊文芸誌『新潮』と日本最大級のインターネット情報サイト「Yahoo! JAPAN」のスマートフォン版において、三島賞受賞作家・上田岳弘氏の最新作「キュー」を同時連載する。雑誌では同日発売の『新潮』10月号から毎月1章ずつ掲載され、「Yahoo! JAPAN」上では1章を概ね8パート程度に分割して、週2回更新で掲載していく。「Yahoo! JAPAN」での連載は、全て無料で見ることができる。

なお、WEB上での読書体験、UI/UXのデザインは、クリエイティブ・イノベーション・ファームのタクラム・デザイン・エンジニアリング(以下、Takram)が担当している。同プロジェクトでは、単なる小説の連載という枠組みを超えて、新潮社、ヤフー、Takramの3社と上田岳弘氏が共同でひとつの作品を作り上げていく。

「Yahoo! JAPAN」の連載では、「新しい読書体験」の提供をコンセプトに、誌面では実現できないスマートフォンならではのデザイン性、操作性を追求した。デジタルデザインの実績が豊富なTakramの協力のもと、WEBではまだ珍しい「縦書き」の文字組、親指だけで操作できる「縦スクロール」のページ移動、不意に現れるジェネレーティブアート(※)による「動く挿絵」など、新たな「読み味」「操作性」を実現している。初回公開時に掲載されるジェネレーティブアートの「動く挿絵」は、読者がタップした画面上の位置とその時刻をきっかけに作品が生成される仕組みとなっており「読者の数だけ」異なる挿絵が生まれる。これまでインターネット上での連載小説は、ケータイ小説などの手軽に読める作品が多く、今回のようなスマートフォンの特性を活用した本格的な純文学作品の長期連載は国内で初めての取り組み。

※ ジェネレーティブアート
自律的システムにより部分または全体がつくられる芸術作品を「ジェネレーティブアート」と呼ぶ。作者が用意するのはアルゴリズムであり、作品そのものではない。アルゴリズムに従って実行された結果が、自律的に生成(ジェネレート)される

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識